老人ホームで退去勧告を出されてしまった時の対処法と次の介護施設の見つけ方2025.09.10
親御さんが毎日安心して生活していると思っていた老人ホームからの突然の退去勧告。
出ていってほしいと急に言われると「なぜなの?」「これからどうしたらいいの…」と困惑しますよね。
予想もしなかったことで感情的になるかもしれませんが、理由を聞き出しながら対処していくことが大事です。
今回は、急に老人ホームの退去を言い渡された方がどんな風に進んでいくべきかをまとめていきたいと思います。
老人ホームが退去勧告を出すのはなぜ?主な理由と背景
老人ホームから退去勧告されることは珍しいことではありません。その理由や背景についてお話していきます。
退去勧告の理由を確認する
退去勧告を受けたら、まずは理由を教えてもらうことが大事です。
「退去してほしい」と言われると、ご本人もご家族も感情的になってしまうこともあるでしょう。
ただ、退去勧告されても施設での暮らしは続いています。感情的になり過ぎ施設側と関係性が壊れると大変です。少し冷静になって話し合いをし、ご本人の今後を考えていくことが大事です。
退去勧告される理由はどんなものがある?
次に、退去勧告を受ける事例についていくつかご紹介していきます。
①体の変化
高齢になると、ちょっとの期間でも身体に変化が起こりやすくなります。
たとえば歩行が難しくなれば、施設の環境によっては日々の生活の支障をきたすかもしれません。今の施設が“自立できる人”を対象にしている場合は、施設側としてもやむを得ず退去を求めるケースもあるようです。
②介護度が変わった
身体の機能、認知機能の低下など、入居時とは介護度が変わることで退去勧告されるケースもあります。
特に、認知症が進むと、もともと「認知症には対応していない」という施設ではサポートが難しくなります。
こういった場合の退去勧告は、「専門的なケアが受けられる施設へ移り住むことがご本人ためでもあるという施設側の配慮も含まれています。
また、施設側の受け入れ条件に「介護度○○以上の入居」という基準があれば、それ以上の介護度になって受け入れが難しくなることもあります。
③利用料の支払いが難しくなった
年金や貯蓄などで施設の利用料を払っていた場合でも、経済状況が変化して支払いが難しくなり、利用料が滞るケースもあります。利用料金が滞納されると施設側は運営に関わることから、やむを得ず退去のお願いをすることもあるのです。
施設側と話し合い、交渉する
「退去して欲しい」と言われると、ご本人もご家族も大きな不安を感じるはずです。でも、まずはその理由や今後のことなどを含めて、施設側としっかりと話し合うことが重要です。
施設側の事情により、やむを得ず退去しなければならない場合もある一方で、「退去した方が本人も安心な暮らしができる」という前向きな勧告のこともあるでしょう。
話し合いを通じて退去時期を柔軟に調整してもらえることもあります。
退去勧告されたからと拒否反応を示すのではなく、冷静に話し合って今後のことをじっくり考えることが大事です。
新しい老人ホームを探すときの注意点
次に新たな老人ホームを探す際の注意点について見ていきましょう。
猶予期間を有効に使う
退去勧告を急に告げられても困惑するのは当然のことです。ただ、多くの施設では猶予期間が一定期間設けられているため、その間に次に入居する施設を探せます。
まずは猶予期間をしっかりと確認し、その間にどうすべきかを考えることが大事です。
急いで決めると、次の入居先でも何らかのトラブルが発生するリスクもあるため、慎重に決めるべきです。
また、限られた期限を有効に使うには、地域包括支援センターやケアマネジャーなどとの連携で専門的なアドバイスを受けると安心感があります。
退去原因の解消を最優先に
退去の原因には、
・金銭的に支払いが難しくなった
・施設側と考えの不一致があった
などがあるでしょう。
それらの原因の場合は、今後の生活に影響しないように解消することが大事になってきます。金銭的な問題なら、今より安い施設を探すことが大前提です。
一方、
・介護度が変わった
・本人の体調が悪化した
など身体的な原因なら根本的に解消するのは難しいです。
しかし、原因を正しく理解しておくことで次の入居先探しに活かせます。
今よりもケアが充実している施設を探すことも大事ですが、本人が不安とならないように雰囲気の良い入居先を探すのも大切です。
本人の心身状態と希望に合わせる
新しい老人ホームは、本人の身体や希望などを尊重して決めましょう。
高い費用で設備が整っている施設でも、入居する本人が「人が多過ぎて落ち着かない…」と不安を漏らすなら、ご家族にとっても心配ですよね。本人の性格や希望もふまえて、より良い環境を探すことが大事になってきます。
たとえば、社交的な人なら大きな施設でも不安を感じづらいですが、静かな環境を好む人にとっては大規模な施設はストレスに感じやすいかもしれません。
その点、アットホームな小規模施設なら、比較的、多くの人に受け入れやすいでしょう。
当施設の場合、自然に囲まれた立地と、小規模だからこその自由度の高い環境が特徴です。入居者様が落ち着いて過ごせる空間作りをしていて、面会に規制もないので、ご家族様にも「安心してお任せできる」というお声をちょうだいしています。
また、介護専門のスタッフが常駐しており、介護度の高い方もご入居いただけます。
本人の意向や身体の現状を第一に考え、安心できる生活を送れるようにしっかりと考えたいものですね。
費用面を再検討する
新しい老人ホームを選ぶときは、費用面で無理のない選択をしましょう。
老人ホームの費用は施設ごとに異なり、
・月額費用が高い施設
・入居一時金が必要
・毎月の費用がおさえられている
などさまざまです。
しかし、利用料金が負担になると、再び支払いが滞って退去勧告されるリスクもあります。入居する際は、今後の収支をシミュレーションすることが大事になってきます。
当施設の場合、入居一時金は不要で、月々の料金も介護度に関わらず一律料金です。一般的な老人ホームよりもリーズナブルで明瞭な料金体系ですので、安心してご入居いただけます。
次の施設探しに役立つサービス
次の施設を探す際は、次のようなサービスが役立ちます。
ケアマネジャーに相談
老人ホームや介護のことは、ご家族だけでは不安・疑問が多くてなかなか決められませんよね。
そこで頼りになるのがケアマネジャーの存在。
これまでたくさんの高齢の方のサポートをしてきた専門家だからこそ、ご家族・ご本人とは違った視点で的確なアドバイスを受けることができます。ケアマネジャーは、新たな施設とご家族の調整役もしてくれます。「新しい施設を探すのが不安」というとき、きっと味方になってくれるはずです。
費用面はもちろん、本人の介護度や健康状態などもふまえ、今後の生活設計の提案をしてくれるでしょう。
老人ホーム紹介センターの活用
対面や電話、インターネットなどで無料で相談できるサービスです。
老人ホームを探すとき、自身で一から探すと時間がかかります。紹介センターの活用で効率良い探し方ができるという声もあります。
また、センターによってサービス内容は異なりますが、なかには出張相談や施設見学の同行をしてくれることも。限られた時間のなか、新しい入居先を探すときは活用しやすいサービスと言えます。
施設の見学と体験入居を検討する
新しい施設に入る前には、施設の見学や体験入居などで雰囲気を掴むことがとても大事です。
見学
ホームページやパンフレットなどで入居先の候補の施設の情報を知ることができます。
しかし、実際の施設の雰囲気はホームページだけでは分かりません。新しい入居先候補が決まったら、まずは見学をしましょう。
見学時には、
・お部屋の広さや明るさ
・施設全体の雰囲気
・食事のこと
・日中の活動のこと
・施設スタッフの対応
・ほかの入居者の活動の様子や表情
などにも着目してみましょう。
スタッフが明るく丁寧に見学者にも対応してくれることは、ご本人・ご家族にとっても安心できるポイントとなります。
日中どのように過ごしているか、入居者の方がレクリエーションを楽しんでリラックスしているかもポイントです。
これから、本人が日々過ごす場となるかもしれないので、見学の際にはいろいろなところに目を向けてみてください。
もし不安なことや疑問なことがあれば、遠慮なく聞いてみるのも大事です。
体験入居
施設ごとに対応は変わりますが、体験入居ができるケースもあります。
数日程度など一定の期間を実際に老人ホームで過ごしてみることで、施設の雰囲気を実際に確認できるので安心感につながるはずです。
「入居したいけれど迷っている」といったときは、体験入居により具体的な判断につながります。
体験入居の場合、短期間の体験的な入居のため、1泊あたりの費用が設定されていることが多いです。
1日では分かりづらいかもしれませんが、数日過ごすことで暮らしのイメージが湧きやすくなります。
おわりに:スムーズな転居に向けて
老人ホームから退去勧告を受けると、まずは「どうしてなのか」「次どうしよう」などさまざま不安に襲われるかもしれません。しかし、ご本人の身体や心のことを第一に考え、まずは冷静に対応していきましょう。
ご自身だけでは不安が大きいかと思います。
より専門的な視点でアドバイスをもらえるように、ケアマネジャーなどの専門家との連携も大事になってきます。
また、猶予期間がありますので、退去勧告の理由を把握して今後の暮らしの準備を進めていくことが大事です。実際に入居するのは本人です。見学の際は本人も同行させることがポイントとなってきます。
当施設でも、入居前の施設見学をいつでも受付けています。実際の雰囲気を確認していただけます。
ご連絡いただければ日程調整をいたしますので、ご本人様、ご家族、担当のケアマネジャー様と一緒にいらしていただければ、いろいろと説明させていただきます。
「雰囲気を見たい」という方もお気軽にお問い合わせください。