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介護シェアハウスのレクリエーションとは?心と体を元気にする活動内容を紹介!2025.06.30

高齢になると、自分で用事を作らない限り、毎日家にいて時間を持て余しているという方もいらっしゃるようです。
仕事や子育て、趣味と活動的に過ごしてきた若い頃と違い、年齢を重ねると外出頻度も減ってくるものですよね。
特に、単身で暮らしている親御さんがテレビの前に座ってばかりの日々を過ごしていると心配ですよね。
介護シェアハウスや高齢者施設ではさまざまなレクリエーションがあり、体を動かしたり、頭を使ったりと楽しく過ごせます。健康面でさまざまな効果が期待できると、多くの高齢者の方が取り組んでいます。
ただ、
「どんなレクリエーションをするの?」
「足腰が弱いけれど動けるのかな?」
といった心配もあるかもしれません。
そこで今回の記事では、レクリエーションの目的や、さまざまなレクリエーションについて詳しく解説していきます。
Contents
1.レクリエーションの目的とは?
やる曜日や時間帯などに違いはありますが、多くの高齢者施設でレクリエーションを行っています。いったいどんな目的で行われているのでしょうか。
身体機能の維持・改善(リハビリ効果)
レクリエーションには「体を動かす」ものも多く、身体機能の維持や改善ができます。
年齢を重ねると筋力も弱くなり、若いときには不便を感じなかった「立つ・座る・歩く」といった日常的に欠かせない動作も大変になることが増えてくるものです。
「足が痛いから動きたくない」
「座っている法がラク…」
と動くことを避けている高齢の方も多いかもしれませんね。
ただ、動かずにいると筋力はどんどん弱まるばかりです。
「フレイル」という状態をご存知でしょうか。高齢になると健康だった体もだんだん弱くなり、次第に「要介護」へと身体機能が低下していきます。“虚弱”を意味する「フレイル」は、健康体と要介護状態の狭間にいる弱っている状態と言われています。
フレイル状態の人、そしてフレイル予備軍の人はまだ介護は不要ですが、意識的に体を動かすことが重要と言われています。何もしなければ、体はどんどん衰えてしまうのです。
レクリエーションに参加することは、フレイル予防や要介護予防にもなります。
また、要介護の人も日常的なレクリエーションにより、機能低下をおさえることにつながります。筋肉の強化とハビリ効果もあり、身体機能の向上も期待できるでしょう。
心の健康を保つ(うつ・孤立の予防)
皆と同じ空間でレクリエーションをやることで「誰かと共に過ごしている」と、心の健康につながります。高齢になると人との関わりも希薄になり、社会的にも“孤立”を感じる人もいらっしゃるでしょう。
ただ、その孤立は単身で生活している場合は、「家から出ない状況」作り上げてしまっているところもあります。
介護シェアハウスや高齢者施設の入居・デイサービスの利用をすることで他者との交流が必然的になり、会話も増えます。
「おはよう!」「今日は天気がいいね!」といった日常的な会話から孤立感もなくなり心も健康につながります。
脳の活性化
レクリエーションで「頭で考える・手を動かす」ことは、脳の良い刺激になります。高齢になると家から出ずにテレビの前に座ったままの毎日という方も多く、「自分で何かを考える」という機会がなくなって認知症を発症する方もいらっしゃるようです。
人間は加齢によって脳が萎縮し、その影響で認知機能も低下します。レクリエーションにより脳を刺激できれば、「認知症を予防する」目的だけでなく、すでに認知症を発症してしまった方にも進行を防ぐ意味で効果的と考えられています。
2.日常的に行われているレクリエーションの例
次は、介護シェアハウスなど、高齢者施設で日常的に行われるレクリエーションをご紹介します。
軽体操・椅子体操
ラジオ体操など軽めの体操は、多くの老人ホームでよく行われています。足腰が悪い方でも参加できるように、椅子に座ったままの体操も日常的に行われているレクリエーションのひとつです。
脳トレ・ゲーム活動
脳トレドリルや計算問題、間違い探し、パズルなども楽しみながらできるレクリエーションです。
難易度が高いと活動そのものが楽しめなくなるため、取り組み易い活動を計画しているケースが多いでしょう。複数人で行える連想ゲームや伝言ゲーム、クイズ、トランプなどゲーム要素もプラスすると、“考える”と“楽しみ”も叶えることができます。
何もせずに過ごした場合と比べると、脳に程良い刺激となり認知症の進行も緩やかにできるとも言われています。
工作・手芸・絵画
工作や手芸、絵画、折り紙、塗り絵などは、集中力を養いつつ、脳も活性化させられます。「もの作り」は、手を動かすだけでなく、頭も使います。
「どんな形にしようかな?」「何色で塗ろうかな?」など考えながらの物づくり。完成したときには達成感もあり、周囲の人が作ったものを見ながら会話も増えることでしょう。
3.季節イベント・行事レクリエーション例
高齢者施設では、季節によってさまざまなイベント・レクリエーションを開催していることが多いです。
春:お花見会・ひな祭り
ひな祭りと言えば、日本を代表するイベントでよね。ひな人形を手作りして飾ったりなどコミュニケーションも増えそうです。
また、お花見会も数多くの高齢者施設で人気のイベントとなっています。
桜の綺麗な公園に外出したり、敷地内のお花を楽しむこともあります。お花には不思議な効果があって、見ているだけでも心が癒されますよね。「綺麗だね」と皆で同じ時間を共有するのも、心の健康につながりそうですね。
夏:七夕・夏祭り・花火
七夕には、それぞれの願い事を書いた短冊を笹につるすレクリエーションをすることがあります。
「どんな願いを書こうかな」「みんな何を願っているのかな」と笑顔の利用者様たちを見ることができるイベントです。
また、夏祭りや花火も夏には人気のレクリエーション。実際に夏祭りに出かけるのは難しいかもしれませんが、施設のスタッフが“縁日”をイメージした屋台やヨーヨー釣りなどを準備することもあるようです。
お祭り気分で童心にかえり、楽しい時間を過ごせそうです。危なくない範囲で、ミニ花火をするケースもあり、“夏気分”が高まるのではないでしょうか。
秋:敬老の日・紅葉狩り・ハロウィンパーティー
9月には、敬老の日のイベントをする高齢者施設も多いです。利用者様同士で参加できるレクリエーションをしたり、地域ボランティアの方が来て歌を聞いたり手品を見たりなどいつもとは違ったイベントを楽しめるでしょう。
春のお花見とは違った楽しみになるのが秋の「紅葉狩り」です。
緑だった葉っぱが黄色やオレンジ色に変化する様子に、高齢者の方々も心が躍ることでしょう。実際に、外に出て紅葉を見に行くことで、視覚的にも良い刺激があるほか、歩くことのメリットもありそうですね。
また、ハロウィンも楽しいイベントのひとつ。
ちょっとした仮装をするだけでも非日常の雰囲気があり、お菓子を食べたりクイズをしたりなど盛り上がることでしょう。飾りつけから利用者様同士で協力し合うことで、コミュニケーションも深まりそうですね。
冬:クリスマス会・大みそか・お正月
多くの高齢者施設で行われているのがクリスマス会でしょう。クリスマスツリーの飾りつけも楽しいですし、サンタさんの帽子をかぶったり、ビンゴ大会でプレゼント交換をしたりなどでも盛り上がりそうですね。
ケーキを食べる・クリスマスにちなんだ演奏会もクリスマス気分が高まります。
また、1年の終わりと始まりに向け、正月の準備をするのも高齢者施設での一大イベントです。お正月の飾りつけのために、工作をしたりなどによって、コミュニケーションをとりながら楽しめるでしょう。
そのほか一般的なイベント
誕生日会も開催されることがあります。自分が生まれた日を誰かにお祝いされることは、いくつになっても嬉しく感慨深いものですよね。施設によってはご家族をサプライズとして招くケースもあるようです。
ご家族参加型のイベントにすることにより、ふだんとは違った利用者様の喜ぶ顔が見れるかもしれませんね。
また、地域交流のイベントも開催されるケースがあります。地域の人がやって来ることで、利用者の方やスタッフ以外との交流ができます。初めて会った人とお話することにより、社会的なつながりが一層強まった感覚になり、脳の活性化にもなります。
4.家族が安心できるポイント
当施設は、要介護の方も利用できる介護シェアハウスです。自立できる方のほか、要介護の方までさまざまな方が利用しています。ご家族様のなかには「レクリエーションは魅力的だけど、うちの親は大丈夫かな」とご心配される方もいらっしゃいます。私どもは、利用者の方が安全に楽しい気持ちになってもらえるように考えています。
参加の自由度とサポート体制
レクリエーションやイベントは、お伝えしたようにリハビリ効果や身体機能維持などのメリットがあります。
私どもが大事に考えているのは“強制にはしない”という点です。
人との会話や交流は、日々の生活の楽しみになるかと思います。ただ、絶対参加を条件にすると、ときには「今日は気分が優れないのに…」「やりたくなかった…」と楽しくは思えないでしょう。
気分が乗らないときは、無理強いしません。
当施設でもレクリエーションを取り入れていますが、各々が自分のペースで参加するかを選べる雰囲気づくりをしています。
安全に参加できるような気配り
レクリエーション中にケガをしてしまっては大変です。スタッフが参加者の動向を確認できるように、注意しながらレクリエーションを行っています。
また、工作や手芸といった物を作るレクリエーションでは、ハサミなどを使って細かな作業となりがちです。
当施設は小規模なため利用者の数も少なめで、さらにはスタッフの数も同じくらいの体制が整っています。マンツーマンのような形で目が届きやすいのでご安心ください。
スタッフも楽しみながら参加
レクリエーションをする際は、誰もがすぐに取り組めるようなものを計画することが多いです。簡単なルール説明ですぐに実践できる方が高齢者の方々も取り組み易く楽しめるからです。
事前に説明が多く、よく分からないままのレクリエーションでは、ストレスです。レクリエーションをするときは、参加した後に「楽しかったね!またやりたいね!」と思ってもらえるような内容を企画しています。
スタッフ一同も利用者の方々と楽しく交流できるように、一緒に参加しています。
5.まとめ:レクリエーションで「生きがい」のある毎日を
「動く・話す・楽しむ」という目的が詰まったレクリエーション。毎日のように、誰かと何かを共にすることで人との交流になり、自然と笑顔も増えます。
「楽しい」と思えることこそが、生きがいにもつながります。
高齢になると、新しく何かを始めることが億劫になりやすいですが、心の健康を育むためにデイサービスの利用をされる方も増えています。
当施設のデイサービスでも、利用者の方と当施設のスタッフが共に、ゲームやボール遊びなど体と頭を使ったレクリエーションをしています。
どんぐりの木のある家では、「デイサービスの利用のみ」「デイサービス+シェアハウスのご利用」のどちらも可能です。施設に関するご質問などございましたらお気軽にご相談ください。