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介護シェアハウスで要介護度5から要介護度1まで回復した事例をご紹介2025.03.28

どんぐりの木のある家の丸山です。
今回は当施設の利用者様が入居されてからリハビリを通して回復された事例をご紹介させていただきます。
Contents
要介護度5で介護シェアハウスに入居されてから回復して家に帰るまで
この方はちょうど1年前2ヶ月くらいに介護度5の認定を受けて病院からシェアハウス一健へ入居することになりました。
家で倒れている所を配達員に発見されて病院に入院し、褥瘡(床ずれによる壊死)ができ、胃瘻を造設した状態で退院し、ケアマネさんのご提案で当施設に入居することになりました。
最初はしっかり食べて元気をつけることから
まずは、食べ物を食べさせることから始めました。お粥は食べられるということでしたので、お粥とごく刻みのおかずから始めるとむせることもなく食べることができました。
スタッフも皆で喜びました。
まもなくすると、柔かいご飯を食べられるのではと出すと、そちらもむせずに食べることができました。それからは、柔らかいご飯から軟飯にかわり、おかずもごく刻みから刻みになると、本人が普通のご飯がいいと言うので、みんなと同じものを出すとそちらも完食できました。
それからは、どんどん食べられるようになり、身体に力が付いてきました。
それまではなにもせず過ごしていましたが、新聞を読んだりテレビを観たりと、活気が出てきたのです。褥瘡も良くなりました。胃瘻は一度も使用することはありませんでした。
発声練習や運動などのリハビリを始めました
同時に始めていたリハビリも歩行練習、発声訓練と本人の興味をそそるように野球選手の呼び出しを順番に大きな声で読んでみました。
最初は小さな声でしたがだんだん大きな声になりました。が、当人は長年歯がない生活を送っており、息がこぼれるため、会話が聞き取りにくかったのです。
そこで歯を入れて話すようにと歯医者にいくようにおススメをしました。
本人は今までも歯がない生活だったので気にしておりませんでしたが、実際に歯を入れてみると、会話がとても聞き取りやすくなり、自身がでてきたのか先生側となって発声訓練をみんなと一緒にするようになりました。
歩行訓練は、嫌がる日もありましたが、75歳と当施設の中では若い方でしたので人生まだまだこれからと、足をあげてつかまり立ちをしたり、椅子に座ってみたり、動かない足と手を引っ張ったり伸ばしたりしました。
スタッフも彼に合わせ飽きないようにいろいろなリハビリを考えていました。
少しずつ良くなってきて、やがて部屋の中なら杖が無くても歩ける様になりました。
テルミー療法でより快方へ向かい要介護度1まで回復
リハビリと同時に温熱刺激療法のテルミーをかけると、より回復が早くなりました。
まだ疲れるとたまに足を引きずっておりますが、はたから以前要介護度5の認定を受けていたとは思えないくらいに回復されました。
この度介護認定の申請をしましたら介護1になりました。
本人は家に帰ることを夢見て頑張ってきたのです。家へ帰る日も間近になります。
そもそも要介護度5ってどんな状態?
要介護5について簡単に解説
介護保険制度において要介護度5は最も重い介護度です。
この段階にある方は、日常生活のほぼすべての動作において介助を必要とする状態にあります。
例えば、起き上がりや立ち上がり、歩行といった日常生活の基本動作が自分の力だけでは困難であり、食事・排泄・入浴・着替えといった身の回りのことにも手がかかるため、他者の全面的なサポートが必要になります。
認知症を伴っていて言葉の理解や意思表示がうまくできない、徘徊や興奮といった行動が見られるなどのケースも少なくありません。
体力や筋力は著しく低下しており、基本寝たきりになってしまっている方がほとんどです。
長時間同じ姿勢でいることで、褥瘡(じょくそう)=床ずれのリスクも高くなります。そのため、定期的な体位交換や、栄養管理も重要になります。
多くの方が、胃ろうや経鼻栄養などの医療的ケアを受けながら介護施設で生活されているのが現状です。
このように、要介護5は要介護認定の中でも極めて手厚い介護が求められる状態であり、一般的には「回復することは難しい」と考えられがちです。しかし、適切なケアと周囲の協力、そして何より本人の意志がそろえば、身体機能や生活意欲が徐々に改善する可能性も決してゼロではありません。
要介護5から回復するのに必要な要素
当社では、病気に打ち勝つための免疫力が回復の鍵になっていると考えており、"身体の土台をつくる食事"を何よりも大切に考えております。
高齢になり、要介護度が高くなるほど、消化機能が低下して食事をとるのも一苦労という方が多いです。だからこそ免疫機能を高めて元気になっていただくために、"食事"に力を入れているのです。
要介護5の方は、嚥下機能の低下や食欲不振から、栄養不良に陥っているケースが多く見られますので、最初は個々の嚥下状態に合わせた「やわらか食」や「とろみ食」などを活用して、少量でも高カロリー・高たんぱくな食事を意識しております。
食事の時間が楽しみとなるように、見た目や味の工夫、温かい環境づくりも常に心がけております。
免疫が付いてくると、徐々に固形物も食べられるようになってきて、食事がしっかりとれるようになります。そのころには身体もだいぶ元気になってきているので、少しずつリハビリに移行していきます。
当社ではこのようなサイクルで要介護度4~5から要介護度2以下まで緩和した方が多数おります。
高齢者介護シェアハウス(どんぐりの木のある家)のご紹介
介護のシェアハウスとは、高齢者の共同生活の場であり、お互いができること、できないことを助け合って生活している場所と考えてもらえると良いと思います。
ほとんどのシェアハウスでは、夜は高齢者のみで介護職員がいない所が多いです。
老人ホームは夜勤者がいるので、ここが介護を受ける側としては、大きく違います。
一般の老人ホームとの違い
老人ホームでは、スタッフが時間になったら次から次へと変わって業務をこなし、ご利用者とゆっくりと話をして過ごすということは少なくなってきます。
また時間によっては、スタッフの人数が少ないため、触れ合えるのはどうしても少なくなり、1人取り残された感覚に陥ってしまうこともあります。
そこに違和感を感じるスタッフも少なくありません。そんな時一人一人のスタッフの負担が大きくなり、離職者が出て人材不足へとつながり、余計に利用者様と触れ合える時間が少なくなってしまうのです。
介護シェアハウス一健が気を付けていること
私共のシェアハウスは、24時間同じスタッフが一緒いるので、一人一人に関わる時間が多いです。ご利用者同士も周りの人を気にかけてくれています。
「皆は、どこ?」「皆と、一緒にいる。」というように、いつでも一緒というのに慣れてくると一人でいるより、みんなと一緒にいた方が安心しているように思われます。
どうしても人は体力が弱くなってくると人を恋しく思うようになってきます。
そんな時に気にかけてくれる人がそばにいるとどんなに安心できるかということは、一緒に暮らしている利用者様のやりとりを見ているととても伝わってきます。
シェアハウスにも色々あると思いますが、私共のシェアハウスは、最期まで一緒にいるを唱ってきました。このスタイルは、変わることはありません。
介護シェアハウスの仕組み
「仮の新しい家族の形態をとった集まり」という形であくまでもシェアハウスというくくりになりますので介護保険の対象ではありません。
よく利用料金のことを心配されたりしますが、一般の老人ホームや特養老人ホームよりもかなり安く設定をしているつもりです。
訪問介護や訪問看護など、在宅での介護ではちょっと大変になってきた、といったご家族の方にも費用や手間、またリハビリで元気になった姿を見れたり、いつでも面会できたりといった面で喜んでいただいております。
なるべく年金で暮らせるようにと考えていますので安心してください。
いくつになっても心配ない生活ができるようにと思っております。
介護シェアハウスにご興味のある方はぜひご検討ください
この記事では要介護度5の方の症状から回復したケースに関してご紹介させていただきました。
当施設は春日井市に構えており、現在デイサービスが10名、介護シェアハウスが新たにオープンし6名+4名の10名を定員に運営しております。
要介護度は問いません。終わりの棲家として老後を最後まで楽しく過ごされたい方から、費用や重度介護で行き場を失ってしまった方まで誰でもお受け入れしております。
老人ホームとは異なり、面会がいつでも自由にできますので、ご家族がご心配な方にはピッタリで、実際にお喜びの声をいただいております。
施設の見学や資料請求も対応しておりますので、ご興味がある方・相談してみたいという方は当社ホームページのお問い合わせフォーム、もしくはお電話よりお問い合わせください。